abstract和訳

【医学論文】英語論文のabstractを和訳します⑩

医学論文のabstract

医学論文を勉強することになった経緯はこちらをどうぞ
>>>英語が苦手な医師が医学論文を読めるように勉強することにした。
 
こんにちは、たくゆきじです。
 
abstract和訳企画です。
 
医学論文を読めるようにひたすらabstractを訳していきます。
 
実際にabstractを訳して、その後に自分なりの気付きも書いていきます。
 
今回の論文が節目の10個目です!
 
ではどうぞ!
 

私の英語力は本当にクソなので、頑張っても誤訳の可能性があります。
 
トレーニングの記録として捉えていただけましたら幸いです。

今回の論文

今回の論文はこれです。

 
PCI Strategies in Patients with Acute Myocardial Infarction and Cardiogenic Shock.
 
心原性ショックを伴うAMI患者のPCI戦略
 
December 21, 2017 N Engl J Med 2017; 377:2419-2432

abstractの和訳

<<要約>>
 
<Background>
心原性ショックを伴うAMI患者はPCIによる早期の責任病変の血行再建が予後を改善する。
しかしながら心原性ショックの患者さんの多くは多枝病変であり、PCIを責任病変以外の狭窄に対してすぐに行うべきかどうかは議論の余地がある。
 
<Methods>
今回の多施設研究では706人の多枝病変で心原性ショックを伴うAMI患者を、「PCIを責任病変にのみ行い後日optionとして待機的な血行再建を行う群」と「culprit以外の血管に対してもPCIをその場で行う群」に無作為に割りつけた。
primary endpointは死亡、もしくは割り付け後30日以内に透析に至った重度の腎不全の複合endpointとした。
safety end pointsは出血と脳梗塞とした。
 
<Results>
30日間の観察で複合primary endpoint(死亡、もしくは透析)は、culprit only PCI群では344人中158人(45.9%)、multivessel PCI群では341人中189人(55.4%)であった。(relative risk:0.83; 95% CI, 0.71 to 0.96; P=0.01)
culprit only PCI群とmultivessel PCI群の死亡のrelative riskは0.84(95% CI, 0.72 to 0.98; P=0.03)、透析のrelative riskは0.71 (95% CI, 0.49 to 1.03; P=0.07)であった。
血行動態の安定までの時間、カテコラミンの使用とその使用期間、トロポニンT値とCK値、出血と脳梗塞の割合は両群間で有意差は認めなかった。
 
<Conclusions>
多枝病変で心原性ショックを伴うAMI患者の30日間の死亡、透析のリスクはculprit only PCI群のほうがmultivessel PCI群よりも低かった

気付き

今回の論文では理解できない統計用語はなかった。
 

たくゆきじ
たくゆきじ
自分で言うのもなんですが、成長が感じられました!

 
②これは実際の現場の話ですが、私がいる施設では多枝病変のAMI患者は急性期はculpritにのみPCIを行い、その後IABPなどでしのいで後日残った病変にPCIをします。
 
その方針はあまり間違っていないのかなぁ、と少し自信になる論文でした。

まとめ

前に比べてわからない単語も減ってきましたし、abstractくらいなら苦でなくなってきた気がします。
 
いい傾向だと思います!

続きはこちら
>>>【医学論文】英語論文のabstractを和訳します⑪
 

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