論文勉強録

【医学論文】英語論文のabstractを和訳します⑭

医学論文のabstract

医学論文を勉強することになった経緯はこちら↓

医学論文の勉強
英語が苦手な医師が医学論文を読めるように勉強することにした。こんにちは、たくゆきじです。 突然ですが英語って得意ですか? こう聞くとほとんどの方は とお答えになると思いま...

こんにちは、たくゆきじです。
 
abstract和訳企画です。
 
英語の医学論文を読めるようになるためにひたすらabstractを訳していきます。
 
今回は
 

ダイエット後の体重維持期における糖質制限食(low carbohydrate diet)の影響を検証した論文

 
です。
 
実際にabstractを訳して、その後に自分なりの気付きも書いていきます。
 
淡々と勉強していきます!
 
ではどうぞ!
 

私の英語力は本当にクソなので、頑張っても誤訳の可能性があります。
 
トレーニングの記録として捉えていただけましたら幸いです。

今回の論文は糖質制限食の影響に関する論文

今回の論文はこれです。

 
Effects of a low carbohydrate diet on energy expenditure during weight loss maintenance: randomized trial
 
低炭水化物食が体重減少後の維持期のエネルギー消費量に与える影響について
 
BMJ. 2018 Nov 14;363:k4583. doi: 10.1136/bmj.k4583.

abstractの和訳

<<要約>>
 
<objective>
炭水化物と脂肪の比率が異なる食事がエネルギー消費に与える影響を調べること。
 
<Design>
Randomized trial.
 
<Setting>
2014年8月から2017年5月にかけてアメリカの2施設で行われた他施設共同研究
 
<参加人数>
BMI25以上の18歳から65歳の164人の大人(adult)
 
<Interventions>
run-in dietで12%(2%の範囲内)の体重減少後に参加者164人を炭水化物の比率の異なるテスト食ごとに3群に振り分け20週間観察した。

high群:炭水化物の比率が60%で54人が登録
 
moderate群:炭水化物の比率が40%で53人が登録
 
low群:炭水化物の比率が20%で57人が登録

テスト食のタンパク質はきちんとコントロールされ、エネルギー量は2kg以内の体重減少を維持するように調節された。
 
carbohydrate-insulin modelによって予測されるeffect modificationを検証するために、Sampleを、体重減少前のインスリン分泌量におうじて3群に振り分けた。
(経口グルコース投与30分後のインスリン濃度を用いた)
 
<Main outcome measures>
主要outcomeはintention-to-treat解析で解析したDLW法(Doubly Labeled Water法)で測定した総エネルギー消費量とした。
 
Per protocol解析には目標体重を維持し、潜在的により正確な推測した効果を提供する参加者が含まれていた。
 
secondary outcomeは、身体活動の強度によって評価したエネルギー消費量、、および代謝ホルモン値(レプチンおよびグレリン)とした。
 
<Results>
intention-to-treat解析では全消費カロリーは全エネルギー摂取量のうち炭水化物が占める割合が10%低下するごとに52kcal/日(95%信頼区間 23-82)増大する傾向が見られた。
 
moderate群に割り付けられた参加者は91kcal(95%信頼区間 -29-210)、low群に割り付けられた参加者は209kcal(95%信頼区間 91-326)high群に比べて消費カロリーが多かった。
 
per protocol解析(N=120)ではそれぞれの差は、131kcal/日(-6-267)、278kcal/日(144~411)だった。
 
体重減少前のインスリン分泌が最も高い3分の1の参加者において、Low群とhigh群ではintention-to-treat解析で308kcal/日、per protocol解析では478kcal/日消費カロリーが異なっていた。
 
グレリンに関してはLow群に振り分けられた参加者はhigh群に振り分けられた参加者に比べて有意に低かった。(intention-to-treat、per protocol解析の両方で)
 
レプチンに関してはLow群に振り分けられた参加者はhigh群に振り分けられた参加者に比べて有意に低かった。(per protocol解析で)
 
<Conclusions>
Consistent with the carbohydrate-insulin modelにおいて低炭水化物食は体重維持期におけるエネルギー消費量を増大させた。
 
この代謝上の効果は特にインスリン分泌が多い方の肥満に対するダイエットの成功を手助けするかもしれない。

論文を読んでの感想

①国際学会の準備編以降は抄読会以外で論文を読んでおらず、久しぶりに読んでみたら知識がごっそり抜けていた。
 

たくゆきじ
たくゆきじ
継続して読まないと知識は身につかないですね…

 
Intention-To-Treat解析Per protocol解析の違いを復習した。
 

Intention-To-Treat解析Per protocol解析がわからない人はこちらのページを参考にしてみて下さい。
 
【外部リンク】ITT解析とper protocol解析: 相補いあう情報
【外部リンク】論文解釈のピットフォール :Intention to treat(ITT)解析の持つ意味

DLW法(Doubly Labeled Water法)ってのは聞いたことがありませんでしたが、今回ちょっと調べてみて消費カロリーの計算方法であることがわかった。
 

DLW法(Doubly Labeled Water法)がわからない人はこちらの報告を参考にしてみて下さい。(ちょっと古いですが)
 
二重標識水法によるエネルギー消費量測定の原理とその応用:生活習慣病対策からトップスポーツ選手の栄養処方まで

 
④effect modificationとinteractionの違いがよくわからない(調べてない)
 
⑤今までは循環器領域の論文のabstractばかり読んでいましたが、今回は代謝の論文でした。
 
まぁ自分のダイエットのために読んでみたのですが、背景の知識が循環器領域より少ないため読むのにかなりの時間を要しました。
 

たくゆきじ
たくゆきじ
carbohydrate-insulin modelって言われてもピンときません…

 
論文を読む際に背景の知識が頭に入っているかどうかで読むスピードはぜんぜん違うと思いました。
 
⑥糖質制限ダイエットをしようと思いました(棒読み)

まとめ

久しぶりにabstract和訳をやってみましたがやっぱり久々だと知識が抜けてしまいますね…
 
定着できるようにがんばりたいです。

こちらもどうぞ!

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たくゆきじ
たくゆきじ
専門は循環器の内科医師です。 私が気づいたことや学んだことを書き記していくブログです。 Twitterでも情報発信していますのでぜひフォローしてくださいね。