論文勉強録

【医学論文】英語論文のabstractを和訳します③

医学論文のabstract

医学論文を勉強することになった経緯はこちらをどうぞ
>>>英語が苦手な医師が医学論文を読めるように勉強することにした。
 
こんにちは、たくゆきじです。
 
ご存知abstract和訳企画です。
 
医学論文を読めるようにひたすらabstractを訳していきます。
 
実際にabstractを訳して、その後に自分なりの気付きも書いていきます。
 
トレーニングのためどんどんやっていきます!
 

私の英語力は本当にクソなので、頑張っても誤訳の可能性があります。
 
トレーニングの記録として捉えていただけましたら幸いです。

今回の論文

今回の論文はこれです。

Radial-Artery or Saphenous-Vein Grafts in Coronary-Artery Bypass Surgery
 
冠動脈バイパス術における撓骨動脈graftと伏在静脈graftについて
 
May 31, 2018 N Engl J Med 2018; 378:2069-2077

abstractの和訳

<<要約>>
 
<Background>
冠動脈バイパス術(CABG)において撓骨動脈グラフト(RAG)を使用する場合伏在静脈graft(SVG)を使用する場合に比べて術後の経過が良好とされている。
しかしながら、RAGとSVGを比較したRCTは臨床上の違いをdetectするにはunderpowered(力不足?)だった。
我々はCABGにおいてRAGとCABGを比較したpatient-level combined analysisを用いたRCTを行った。
 
<Methods>
6つのtrialがidentifiedされた。
primary outcomeは死亡、心筋梗塞、再度の血行再建の複合outcomeとした。
secondary outcomeは確認造影におけるgraftの開存とした。
Mixed-effects Cox regression modelsはoutcomeに対する治療効果を推測するのに使用された。
 
<Results>
全部で1036人の患者(534人がRAG、502人がSVGが使用された)で解析された。
平均60±30(±SD)ヶ月のフォロー期間後に、心血管イベントの発生率はRAGのほうがSVGより有意に低かった。(Hazard ratio,0.67, 95%信頼区間 0.49-0.90; P=0.01)
確認造影(平均follow upは50±30ヶ月)においても、RAGを使用した場合SVGに比べ閉塞のリスクは有意に低かった。(Hazard ratio,0.44, 95%信頼区間 0.28-0.70; P<0.001)
SVGを使用した場合と比較して、RAGを使用した場合は心筋梗塞の発生率が名目上低く(Hazard ratio, 0.72; 95%信頼区間, 0.53-0.99; P=0.04)、再度の血行再建の発生率も低かったが(Hazard ratio, 0.50; 95%信頼区間, 0.40-0.63; P<0.001)、死亡率は有意差を認めなかった (Hazard ratio, 0.90; 95%信頼区間, 0.59-1.41; P=0.68)
 
<Conclusion>
SVGを使用した場合に比べ、RAGをCABGで使用した場合は心血管イベントの発生率が低く、5年間のフォローアップでのgraftの開存率は高いという結果だった。

気付き

patient-level combined analysisは初めて見た用語ですが、患者背景を揃えて解析したんだな、と思いました。
 
Mixed-effects Cox regression modelsCox回帰分析の混合効果モデルと訳すようですが、まぁ解析の方法の一つでしょう、と思い込むことにして理解せず無視しました。

まとめ

今はトレーニングの時期だと思っています。
 
淡々とトレーニングを続けていきます!
 
次回はこちら
>>>【医学論文】英語論文のabstractを和訳します④
 

こちらもどうぞ!

和訳したabstractのまとめ記事はこちら
>>>【医学論文】医師が勉強のため和訳した英語論文のabstractまとめ!
 
私が統計の勉強のため読んだ本はこちら
>>>【英語論文】医学統計を勉強する医師におすすめの本、参考書を紹介!

ABOUT ME
たくゆきじ
たくゆきじ
専門は循環器の内科医師です。 私が気づいたことや学んだことを書き記していくブログです。 Twitterでも情報発信していますのでぜひフォローしてくださいね。