論文勉強録

【医学論文】英語論文のabstractを和訳します⑤

医学論文のabstract

医学論文を勉強することになった経緯はこちらをどうぞ
>>>英語が苦手な医師が医学論文を読めるように勉強することにした。
 
こんにちは、たくゆきじです。
 
abstract和訳企画です。
 
医学論文を読めるようにひたすらabstractを訳していきます。
 
実際にabstractを訳して、その後に自分なりの気付きも書いていきます。
 
どんどんやっていきます!
 

私の英語力は本当にクソなので、頑張っても誤訳の可能性があります。
 
トレーニングの記録として捉えていただけましたら幸いです。

今回の論文

今回の論文はこれです。

Mortality after coronary artery bypass grafting versus percutaneous coronary intervention with stenting for coronary artery disease: a pooled analysis of individual patient data.
 
冠動脈疾患に対するCABG後とPCI後の死亡率:a pooled analysis of individual patient data
 
Lancet. 2018 Mar 10;391(10124):939-948.

 
そもそもa pooled analysis of individual patient dataが訳せませんでした・・・

abstractの和訳

<<要約>>
 
<Background>
数々のRCTにて冠動脈疾患の患者に対するCABGとPCIの比較が行われた。
しかしながら、どの研究も両者の死亡率の違いを明らかにするためには力不足だった。
 
<Methods>
我々は2017年7月19日までにCABGとステントを使ったPCIを比較するRCTを探してsystematic reviewを行った。
対象となる研究にはAMIではないがPCI(BMS or DES)が行われた多枝病変、もしくはLMT病変の患者が含まれており、全死亡率の1年後のfollow upを行った。
In a collaborative, pooled analysis of individual patient data from the identified trials,我々はカプランマイヤー解析を用いて最大5年間の全死亡率を推測し、PCIとCABGをrandom-effectsコックス比例ハザード解析モデルを使用して比較した。
Consistency of treatment effectsubgroup analysesで説明された。subgroup analysesは臨床的、解剖学的特徴をbaseに定義された。
 
<Findings>
我々は11のRCTに含まれた11518人の患者を解析した。これらの患者はハートチームによりselectされ、5753人がPCIへ、5765人がCABGに無作為に割り付けられた。
976人の患者が平均follow-up期間3.8年(SD 1.4)の間に亡くなった。
平均のSYNTAX scoreは26.0(SD 9.5)で8138人の患者の22.1%(1798人)はSYNTAX scoreが33以上だった。
5年死亡率はPCI後が11.2%で、CABG後が9.2%だった(hazard radio(HR) 1.20, 95%信頼区間 1.06-1.37; P=0.0038)
5年死亡率は多枝病変の患者に血行再建を行う場合有意に異なっていた。(11·5% after PCI vs 8·9% after CABG; HR 1·28, 95%信頼区間 1·09–1·49; p=0·0019)
多枝病変の中でDMを含む場合は有意にPCIのほうが5年死亡率が高かったが、(15·5% vs 10·0%;HR 1·48, 1·19–1·84; p=0·0004)DMがない場合はそうではなかった。(8·7% vs 8·0%;HR 1·08, 0·86–1·36; p=0·49)
SYNTAX scoreは多枝病変の血行再建の違いについて大きな効果があった。
LMT病変に対する血行再建の5年生存率はDMやSYNTAX scoreに関係なくPCIもCABGも同等であった。 (10·7% after PCI vs 10·5% after CABG;HR 1·07, 0·87–1·33; p=0·52)
 
<Interpretation>
CABGはPCIに比べて多枝病変、特にDMや冠動脈の複雑さが強い症例においてPCIに比べて死亡率で優位性がある。
CABGがPCIに対して優位性がないのはLMTの患者に対してであった。
血行再建の方法の違いによる死亡率を定義するには、より長いfollow up期間が必要である。

気付き

①今回の論文はLancetの論文ですが、そもそも英語の書き方が今までの論文(NEJM)に比べて難しい印象でした。
 

たくゆきじ
たくゆきじ
論文初心者はNew England Journal of Medicineのほうが読みやすいかもしれません(独断)

 
systematic reviewの意味がわからなかったので勉強しようと思った。
 
In a collaborative, pooled analysis of individual patient data from the identified trialsという英文がよくわからず、吐き気がした。
 
random-effectsコックス比例ハザード解析モデル・・・?(絶望)
 
Consistency of treatment effectは統計用語なのかそうでないのかわからなかった。
 
subgroup analyses(サブグループ解析)という言葉は聞いたことがあるけど、どういうものかわからなかった。

まとめ

Lancetの論文の英語の書き方が難しいのか、それとも私の統計の知識がなさすぎるのかそれすらわかりませんでした・・・
 
わからない統計用語も頑張って勉強していきます!
 
次回はこちら
>>>【医学論文】英語論文のabstractを和訳します⑥
 

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和訳したabstractのまとめ記事はこちら
>>>【医学論文】医師が勉強のため和訳した英語論文のabstractまとめ!
 
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>>>【英語論文】医学統計を勉強する医師におすすめの本、参考書を紹介!

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たくゆきじ
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専門は循環器の内科医師です。 私が気づいたことや学んだことを書き記していくブログです。 Twitterでも情報発信していますのでぜひフォローしてくださいね。