今年の日本心臓病学会は高知開催!!

国内留学に来てから1年が経ちました

日本大学に国内留学に来てからおよそ1年が経過した。

国内留学の期間は2年を予定しているため、もう折り返し地点まで来てしまった。

箱根駅伝でいうと往路は終わり、いまから復路を走ることになる。


振り返ってみると一瞬だったな…

たくゆきじ

というのが偽らざる感想である。

いい機会なので、この1年間を振り返ってみたいと思う。

1年間の振り返り

この1年を振り返ってみると、3つテーマが思い浮かんだのでつらつらと書いていきたいと思う。

純度の高い時間

自分の専門性

テーマを見極める目

それぞれについて振り返ってみたい。

純度の高い時間

この1年を振り返ってみると私の中では「純度の高い時間」を過ごすことができたと思う。

ここでいう純度の高い時間とは、不整脈分野の勉強にかけることのできた時間を指す。

私が東京に住んだのは人生で初めてだけど、この1年間東京で遊んだ記憶はほぼない。

病院に行き、症例の振り返りや研究の解析を行い、そしてアパートで寝る。

ひたすらこれを繰り返していた。

院内、院外問わず飲み会はそれなりにしたけれど、初めて住む東京で観光をしたり一人でどこかに遊びに行くということはほとんどなかった。

強いて言えば池袋の某デパートでバイトの帰りにロレックスマラソンをしたことくらいだ。

ぺんぺん草も生えないような不毛な時間だったので、マラソンからはすぐに引退することとなったが。

話を戻ろう。純度の高い時間の話だった。

私もおじさんになってみると、自分のために時間を使うことができる、というのは本当にぜいたくなことだと身にしみて感じるようになる。

そんな中この1年間は、不整脈分野、特にカテーテルアブレーションに関して自分のためにどっぷりと時間を使うことができた。

まだまだ勉強中の身ではあるけれど、1年前に比べるとEPS中の流れを前よりは理解できるようになり、成長を実感できている。

こんなブログを作ったりもした。

【外部リンク】EPSとABLの道しるべ

この1年を振り返ってみると

純度の高い時間を過ごすことができてよかったなぁ…

たくゆきじ

とつくづく感じている。

自分の専門分野

私が不整脈を専門に選んだのはおよそ3年前である。

大学院を卒業したタイミングだった。

実を言うと大学院を卒業した時点で、一般的な循環器診療の経験はあったものの臨床的なサブスペは何もなかったんだ。

学位取得と学位論文について

この「不整脈を専門に選んだ」という表現は、主観的な表現である。

なぜこの表現にしたかと言うと3年前の時点で専門が不整脈である裏付けとなる実績を1つも持ってなかったからだ。

資格としても循環器専門医は持ってるけど、不整脈専門医は持っていない。

論文も書いてはいるものの、いずれの論文も不整脈領域ではない。

なので、私の名前を何かで調べたとしても

あーこの人は循環器内科医なんだな

と思われたかもしれないが、

あー、この人は不整脈が専門の循環器内科医なんだな

とは、決して思われなかったはずだ。

客観的な実績がないとその道の専門家とはみなされない。

そのことを科研費の申請の際に私は思い知っていた。

学会発表と英語論文と最小単位のお話

そのため3年前の時点では

不整脈が専門です

たくゆきじ

ではなく

私は不整脈を専門分野に選びました

たくゆきじ

というのが最も適切な表現だったと思う。

ただこの1年、国内留学中に論文を2本書くことができた。

その2本の論文は不整脈、さらに厳密に言うと、不整脈の中でもカテーテルアブレーションに関する論文である。

当然私1人で完結できるわけもなく、不整脈班の先生方から大きなサポートをいただいて何とか形にすることができた。

自分だけでは絶対に完結させられなかったな…

たくゆきじ

と心の底から思っている。

過去の思い出と目印になるもの

振り返ってみるとこれらの論文を書く過程でいろいろなことを調べ、そしてとても多くのことを学ぶことができた。

そして何より客観的な実績を積むことができたので、

不整脈が専門です

たくゆきじ

と断言できる自信はまだないものの

不整脈診療を割と頑張っているんすよ

たくゆきじ

くらいは言っていいのかな、と最近思うようになった。

そういう意味で、1年前に比べて前に進んでいる感じがとても嬉しい。

テーマを見極める目

最後はこれからの1年のテーマである。

それはなにかというと「論文化に値するテーマを見つけ出せる能力を身につける」ということだ。

論文執筆の能力というのは「論文になるテーマを見つけ出すこと」がほぼ全てなんだなぁと、最近つくづく実感している。

論文になるテーマさえ見つけ出せれば、データ収集などに関しては闘魂でどうにかなる。

ただ「何が論文になるテーマなのか」という見極めに関してはそうはいかない。

ここを見極められるようにならないと、一人前とは言えないと思うようになった。

今回日本大学に国内留学に来てから執筆した論文は、自分でテーマを出したわけではなくテーマをいただいた論文である。

そのため自分の中では

今回の論文を書かせてもらって、運が良かったなぁ…

たくゆきじ

と思っている。

そのため国内留学後半戦の1年では

おっ、これは論文化に値する着眼点なんじゃないか??

たくゆきじ

というテーマを見極める目を養い、あわよくばそれを形にできればいいな、と思っている。

まとめ

ということで1年間を振り返ってみた。

純度の高い時間

自分の専門性

テーマを見極める目

振り返ってみると往路は一瞬で終わってしまった。となると復路も一瞬で終わってしまうのだろう。

これからも純度の高い時間を過ごしていきたいと思う。

追伸

最後に国内留学先の日本大学医学部附属板橋病院の紹介をしておこうと思います。

私もおじさんになって思います。

教育ほど大変な行為はありません。

それにもかかわらず私に論文化に値する貴重な研究テーマを授けてくれて、指導も本当に熱心に行ってくれます。

さらにいうと私は入局している医局員ではなく期間限定の国内留学という立場なわけです。いずれいなくなる存在なわけです。

そんな立場なのに、本来なら身内の教育にかけるリソースを、国内留学の立場の私にもかけてくださるわけです。

本当に懐の深い医局だと思います。

入局や国内留学問わず日本大学で勉強したい方は、ブログのお問い合わせフォームTwitterとかでDMくださればお話しますので気軽にお声がけください。

最終的には一歩踏み出す勇気ですよ…!!

たくゆきじ

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