こんにちは、たくゆきじ(@takuyukiji)です。
今回の記事では
を紹介します。
生理学は医学を学ぶ上でとても重要な分野です。
その病気になるとなぜこの症状が出るのか?
体の恒常性を保つためにどんなホルモンが作用しているのか?
このあたりについてしっかり理解するためには生理学の知識は欠かせません。
生理学の知識が抜けていると臨床の現場であまり応用が効かなくなるため、学生のうちにしっかりと学んでおく必要があります。
そこで今回の記事では
生理学を理解することの重要性
おすすめの生理学の本・教科書
について紹介したいと思います。
たくゆきじ
生理学を理解すると国試の勉強が本当にはかどる
私が生理学の重要性を実感したのは医学部6年生の4月になった時です。
実は6年生になるまで私はクエスチョンバンクを解いたことがありませんでした。さらに正確に言うとクエスチョンバンク自体持っていませんでした。
当時は
ととても楽観的だったからです。
ただ同期のクラスメイトはコツコツとクエスチョンバンクを解き始めていて少し焦りが出てきました。
中にはもうすでにクエスチョンバンクを一回すべて解き終え、2周目に入っていたクラスメイトもいたくらいです。
そこでさすがにまずいなと思い、私もクエスチョンバンクを開始したのですが解き始めてみて気付きます。
ということに。
今までの私は医学部のテストを基本的に過去問の丸暗記で突破していた人間だったので、テスト勉強が身になっていない部分が多く応用が利かなかったのです。
ただ医師国家試験の試験範囲はかなり広く、今までのように過去問の丸暗記で突破できるようなものではありません。
と感じ本腰を入れて国家試験の勉強に取りかかることにしました。
そこでまず最初に通読したのが「コスタンゾ明解生理学」という教科書です。
臨床の問題では生理学が頭に入っていないと理解できないものが多く、しっかり生理学を頭に入れておこうと感じたからです。
そこでまずはクエスチョンバンクを解くのを一旦中止し、コスタンゾ明解生理学を1ヶ月ほどかけて通読しました。
通読してから問題を解き始めると思った以上に解けるようになりました。
基礎の生理学が頭に入っていると病態生理を理解するためのスピードが飛躍的に上がったのです。
クエスチョンバンクの解説を読んでも前は意味不明だった問題も理解できるようになり、
と思ったことを今でも覚えています。
そのため生理学はしっかりと学んでおくのを強くおすすめします。
おすすめの生理学の本・教科書
この章では実際におすすめする生理学の本を2冊紹介します。
人体の正常構造と機能
まず紹介するのは人体の正常構造と機能という本です。
この本は基本的には解剖学がメインの教科書です。
ただ本書では解剖学に関する記載だけではなく、その部位に関連する生理学などの周辺知識も並行して解説されているんですね。
例えば循環器領域だと心臓の解剖に加えて、自律神経による制御や動脈硬化の発症機序なども記載されています。
そのため解剖学の勉強と生理学の勉強を有機的に学習したい方にはおすすめできる教科書です。
また本書は電子書籍として利用できるのも魅力的です。
本書にはアプリが用意されており、巻末の袋とじの中のQRコードとシリアル番号を入力することで利用できるんですね。
アプリはこちらからダウンロードできます。
基礎医学を学んでいる医学生にはとてもおすすめの書籍です。
なお解剖学のおすすめの本はこちらの記事でも紹介しています。
コスタンゾ明解生理学
先述したとおりコスタンゾ明解生理学は私が実際に通読した書籍です。
私が読んだのはこちらの旧版でしたけどね。
臓器別の授業や臨床実習が始まり、ある程度疾患の知識が頭に入った医学生はこちらの本を通読するととても勉強になります。
個人的には座学が終わりポリクリが始まった方にぜひおすすめしたいですね。
もちろん研修医になってから読むのもおすすめです。
本書を通読して生理学をある程度理解すると、病気や疾患に関する理解も飛躍的に高まります。これは本当です。
という感じです。
卒業試験や国家試験の勉強がどうにもはかどらない方はぜひ本書を通読してみてください。
必ず役に立つと思います。
おすすめする生理学の本・教科書|まとめ
以上生理学のおすすめの本と教科書を紹介しました。
繰り返しますが、生理学を理解することで臨床に関する知識も飛躍的に深まります。
生理学の知識は基本的に一生使える知識ですので、しっかり勉強しておきましょう。