こんにちは、たくゆきじ(@takuyukiji)です。
今回はホルター心電図のおすすめの本を紹介します!
今回レビューする教科書は個人授業 心電図・不整脈です!
ではご覧ください。
「個人授業 心電図・不整脈」について
【本のタイプ】
通読型の教科書
【ページ数】
333ページ
【通読にかかる時間】
5時間前後
ちなみに私は4時間でした。
【おすすめ対象者】
●ホルター心電図の判読を始めた循環器内科医
●モニター心電図に関して理解を深めたい先生
「個人授業 心電図・不整脈」の書評
心電図の本は数多く出版され選択肢も豊富ですが、ホルター心電図の本はそんなに多くありません。
私も循環器内科として働き始めてからホルター心電図の判読を始めることになりましたが
とかなり戸惑いました。
そこでホルター心電図の勉強のために買ったのがこの「個人授業 心電図・不整脈」です。
この本ではホルター心電図の読み方、考え方、レポートの書き方などの必要な知識が解説されています。
また特筆すべき点としてものすごく読みやすいことが挙げられます。
この本を読むことで得られるホルター心電図の知識を以下にお示しします。
総心拍数、心拍数トレンドグラムといったホルター心電図で目をつけるべきポイント
具体的なレポートのコメントの記載例
CM5誘導などのホルター心電図特有の単語の解説
ホルター心電図の限界
ホルター心電図を判読する際に必要な知識ばかりです。
なお判読とは直接関係ありませんがホルター心電図の限界に関する記載も印象的でした。
と私が漠然と抱いていた疑問に対する筆者の解説が書いてありためになりました。
他にもホルター心電図の判読のための必要十分な情報が詰まっており、ホルター心電図に悩んでいる方には自信を持っておすすめできる内容となっています。
「個人授業 心電図・不整脈」はモニターの本としてもおすすめ
「個人授業 心電図・不整脈」が循環器内科医にしかおすすめできないかというとそんなことはありません。
と悩む先生にもおすすめできます。
この本に書いてある心拍数トレンドグラムに関する知識を身につけると、モニター心電図を理解する上で必ず役に立ちます。
例えば以下の項目です。
発作性心房細動とPACの頻発の見分け方
心房細動の起こったタイミング
心拍数トレンドグラムで示唆される洞性頻脈と発作性上室性頻拍の違い
こちらに関して本当にわかりやすく書いてありますよ。
心拍数トレンドグラムの他にもモニターでのWenckebach型Ⅱ度房室ブロックとmobitz型Ⅱ度房室ブロックの見分け方なども書いてありモニターの理解を深める本としてもおすすめできる内容です。
ちなみに看護師向けのモニターの本はこちらの記事で紹介しています。
ホルター心電図のレポートのテンプレート
「個人授業 心電図・不整脈」を参考にしてホルター心電図のレポートのテンプレートを作ってみたので紹介します。
【検査目的】
【内服薬】
抗不整脈薬:
ジギタリス:
【解析時間】
〇〇時間△△分
【心拍数】
総心拍数:〇〇〇発/日
心拍数:最小 平均 最大
【不整脈】
PAC 発/日 max 〇〇連発
PVC 発/日 max 〇〇連発
明らかな洞機能不全、房室ブロックは認められない。long pauseなし。
narrow QRS tachycardia、wide QRS tachycardiaといった頻脈性不整脈も認められない。
ST変化:
【行動記録カード】
動悸、めまいの記載あり。動悸、めまいの症状出現時に明らかな不整脈の出現無し。
〈診断〉
これをひな形にして適宜修正して使っています。
ホルター心電図のレポートを書く時の参考にして下さいね。
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