基礎実験は時間が決まっているものが多いです。
のようにあらかじめ時間が決まっています。
ただこの実験が一段落つくと、この△△分の間は特にやることがないので、いわゆるスキマ時間となります。
この時間を有効活用したいと思いラボに入ってから色々試行錯誤してみたものの、スキマ時間での作業があまりはかどりません。
なぜはかどらないのでしょうか?
この時間を有効に活用できれば、輝かしい未来が待ち受けているに違いないのに。
ぼんやり運転しながら私が愛するフランケンラジオの通勤ラジオを聞いていたら、なんとなくその答えが見つかったような気がしました。
そうか…これか…
これがスキマ時間での作業がはかどらない理由だったのか…
ゴミのような時間をまとめる話
今回私が聞いたフランケンラジオは第201話~第203話です。
タイトルは「ゴミのような時間をまとめる話」
たくゆきじ
フランケンラジオ202話の紹介文から内容を抜粋すると以下のとおりです。
①クリエイティブな仕事をするためには90分という単位の空白が必要
②仕事の最低単位は45分から。ここの最低45分を作るために前後の45分がいる。
今の私に特に刺さったのが②。
このことを今の自分に当てはめてみると、こんな感じになります。
実験のスキマ時間が30分あったとします。
このスキマ時間に論文を読んだり、スライドを作ろうとしたときがあったんですね。
ただ毎回毎回集中力がいい感じに上昇してきた時にタイマーが爆音で鳴るんですよ。
「実験に戻りなさい!」
と怒られるような感じで。
そして一段落ついてもう一度論文やスライドの作業に戻ろうとしても、さっきまでの内容が頭に残っていないためまた最初からやり直しになってしまうんですね。
スキマ時間の使い方としてこれはすこぶる効率が悪いです。
対策を考えてみる
ということで今現在できる対策を考えてみました。
フランケンラジオの知見を応用し2つの観点から実験のスキマ時間の有効活用法を考えてみます。
対策はこれです。
①スキマ時間を延長する(可能であれば90分)
②細切れのスキマ時間でもできる作業をその時間内でやってしまう
それぞれみていきましょう。
スキマ時間を延長する
冒頭でお伝えしたとおり、実験は基本的に時間が決まっています。
ただ実験の中には60分とガッチリ決まっているものもあれば、「45分以上」のようにフレキシブルに調整できるものもあります。
私が狙うのは後者の「45分以上」タイプの実験。
今までなら45分で実験に移っていたところをあえて90分に延長するというものです。
このようにあえて時間を延長することで90分のスキマ時間を確保できます。
結果的に今までは45分間ボーッとしていただけの時間を45分間追加で投入することで、クリエイティブな作業(スライド作成等)をする時間にあてることができるようになります。
細切れのスキマ時間でもできる作業をその時間内でやってしまう
10分くらいのスキマ時間にできる作業をその時間にやってしまうことも一つの対処法です。
こちらでは集中を要するクリエイティブな作業を諦め、単純労働にあてるということになります。
そこで現在の私のタスクのうち連続した90分を必要としない、細切れの時間でもできるタスクを考えてみると以下のものが浮かび上がってきました。
①次なる実験の準備やさらなる実験
②心電図の判読
③動画や音声での学習
④Twitterやブログの下書き
それぞれ紹介していきます。
次なる実験の準備
まず最初に頭に思い浮かぶのは次の実験の準備です。
実験には片付けや準備もつきもので、10分間の空き時間では次の実験の準備をしているとあっという間に過ぎ去ってしまいます。
またスキマ時間でさらなる実験を行うこともあります。
いちいち実験室から医局に移動しなくてもよいことを考えると、これが最も効率的な気がします。
心電図の判読
次に出てくるのは心電図の判読です。
循環器内科の仕事の一環として心電図の判読があるんですね。
「3秒で心電図を読む本」という参考書も販売されているくらいで、一枚の心電図の判読にはそこまで時間を要しません。
そのため細切れの時間(たとえば5分とか)でもじわじわと心電図判読のタスクを終わらせることができるわけです。
なお心電図を深く勉強したい方はこちらの記事もぜひご覧下さい。
動画や音声での学習
動画や音声での学習も効果的です。
学習の方法としては「読書」というものもあるが、読書ほど細かいスキマ時間に向かない勉強方法もないと感じています。
能動的に活字を読まなければならないですし、徐々に集中力が高まり本の世界にはまっていったかと思うと「ピピピピッ」で現実に引き戻されますから。
そのため細切れの時間に何かをインプットしようと思うと、読書ではなく受動的にインプットできる手段が望ましいと思います。
この受動的なインプット手段に当てはまるのが動画と音声教材だと思います。
この辺は集中力が高まらなくても受動的にある程度頭に入ってくるからです。
実験の細かいスキマ時間が15-30分くらいであることを考えると、このくらいの動画や音声コンテンツが理想的です。
医学関係の知識を仕入れたいならケアネットTVをおすすめします。
ケアネットTVは1本の視聴にかかる時間がそこまで長くなく、また1.5倍速など速度も調整できるのでスキマ時間に観るにはピッタリのコンテンツです。
音声コンテンツだとするとやはりおすすめなのはフランケンラジオです。
本当に面白いコンテンツが揃っていますのでぜひ聞いてみてくださいね。
Twitterやブログの下書き
最後はTwitterとブログの下書きです。
ツイ廃の方Twitterを楽しんでいる方ならわかると思いますが、Twitterは下書きして140字にまとめてから投稿しますよね。
ラーメン屋に行ったら餃子を頼むのがデフォルトのところを今日は鉄の意志を発揮して頼みませんでした
ただ無意識のうちに普段は飲まないスープを今日に限って飲み干してしまい
「これがホメオスタシスか…」
と呟きながら店を後にしました#摂取カロリーはいつも通り#ホメオスタシスの無駄使い
— 内科医たくゆきじ@大学院 (@takuyukiji) February 21, 2020
①勤務終了
②残務中に腹が減る
③「夕飯を食べた後に残った仕事をやろう」と固く誓ってから帰宅
④たらふく夕飯を食べる
⑤とても眠くなる
⑥「まぁ明日だな」と就寝働き始めてから500回くらい①〜⑥のサイクルを繰り返してきましたが、本日無事501回目を達成することになりました#おやすみなさい
— 内科医たくゆきじ@大学院 (@takuyukiji) May 28, 2020
こういうTwitterの下書きを推敲するのに実験のスキマ時間はぴったりかもしれません。
そういう意味ではブログの下書きを書くのも良いかもしれないです。
実はこの記事も実験のスキマ時間にiPadでEvernoteに(下書きを)書いたものです。
ちょうど近くにストップウォッチがあったので時間を測定してみると、ブログの下書きは2000文字でだいたい30分くらいでした。
そのためツイ廃の方やブロガーの方は実験のスキマ時間に下書きを書くのも良いかもしれません。
まとめ
以上実験のスキマ時間の有効活用法について考察してみました。
この辺のことを意識しながら実験のスキマ時間を有効に活用していきたいと思います。
大学院生の方にはこちらの記事もおすすめです。