心電図

循環器内科医が心電図のおすすめ教科書、本をまとめて紹介!

おすすめの心電図の本、教科書

こんにちは、たくゆきじです。
 
今回の記事では
 
心電図の教科書や本の選び方
 
について記事にしました。
 
私は専門が循環器内科なので心電図の勉強のために何冊か教科書を読みました。
 
実際に読んだ教科書は通算で6冊ですが、教科書を読み比べてみると
 
教科書の選び方にはコツがある
 
ことに気付きました。
 
せっかくなのでブログの読者のみなさんとコツを共有しようと思い今回記事を書きました。
 
今回の記事では
 

・心電図の選び方のコツ
・実際におすすめする教科書

 
について紹介します。
 
医学生や研修医でどの教科書を買えばいいのかわからない方はぜひご覧ください。
 

今回紹介する教科書は医学生研修医を想定しています。
 
循環器専門医が更なる知識を蓄える教科書ではないためご理解下さい。

教科書の選び方

私は今まで心電図の教科書を合計6冊読みました。
 
いろいろな教科書を読んだところ
 

たくゆきじ
たくゆきじ
教科書ごとに用途が全然違うんだな。

 
ということに気付きました。
 
具体的には
 
対象者と使い方
 
が違いました。

対象者

心電図の教科書を買う人もいろいろなレベルにあります。
 

対象者の例

●国試に向けて勉強する医学生
●初期研修医
●研修医を修了して循環器内科として働き始める医師

など様々です。
 
これらの方々はそれぞれ持っている心電図の知識が違います。
 
そのため
 
教科書に求めるレベルがそれぞれ違う
 
ということが起こります。
 
そのため
 

研修医
研修医
Amazonで星が4.5だったのにこの教科書難しい・・

 
ということが起こります。
 
しかし、同じ本でも
 

循環器医師
循環器医師
この教科書でわからないことがわかるようになった。

 
となるため、自分のレベルに合った教科書を読むのが重要です。

使い方

もう一つは教科書の使い方です。
 
何冊か教科書を読むうちに心電図の教科書には2種類あることがわかりました。
 

教科書の使い方

・通読型の教科書
・辞書型の教科書

 
の2つです。
 
それぞれ解説します。
 

通読型の教科書

このカテゴリーの教科書は心電図の読み方、考え方を学ぶための教科書です。
 
これらの教科書はわからないときに調べるのではなく時間があるときに通読するべき教科書です。
 

研修医
研修医
今日は30ページ読んだから、来週に続きを読もう。

 
となると間違いなく読まないので、4-5時間程度の時間をとって一気に読みましょう。
 
できればさらっと音読するとより頭に入りやすいのでお勧めです。
 
この通読型の教科書は、読者ごとに求めるレベルが異なります。

辞書型の教科書

辞書型の教科書は
 
分からない時に調べる辞書のような使い方をする教科書
 
です。
 
現場で不整脈の定義などを調べたいときに使う教科書となります。
 
例えば
 
「Ⅰ度房室ブロック」
 
と機械で判読され、定義を調べたい場合などです。
 
答えは
 
「PQ間隔が0.21秒以上で、房室伝導が1対1で保たれているもの」
 
となりますが、通読型の教科書には定義が書いていない場合がありわからない内容を調べるのは辞書型に軍配が上がります。
 
かといって英語がわからない人が英和辞典を読むのは正直厳しいように、辞書型の教科書は通読しようとすると挫折すると思います。

教科書の組み合わせ

これらを踏まえ、心電図の教科書は2冊買うことをオススメします。
 
前述したように心電図の教科書は通読型と辞書型に分類されます。
 
自分のレベルにあわせた通読型の教科書を一冊買って通読し、加えて臨床の現場や国試でわからないときに調べる辞書型の教科書を一冊買うのがベストです。
 
余談ですが私は学生の頃、心電図の勉強をしようと思った時に辞書型の教科書を買いました。
 
当時私は
 

たくゆきじ
たくゆきじ
この本を全部読まなきゃな・・・

 
と思い頑張って読みましたが、通読できずに挫折しました。
 
その時私は
 

たくゆきじ
たくゆきじ
心電図のセンスが無いんだろうなぁ・・・

 
と思い、正直心電図が嫌いになりました。
 
しかし、今振り返ってみると私が読もうとしたのは辞書型の教科書だったためそもそも通読に適した教科書ではなかったです。
 
自分のレベルに合わないもの、目的に合わない教科書を選ぶと時間もお金も損します。
 
そのため、私は実際に自分で教科書を通読してみて読者のレベルや用途に併せた心電図の教科書を紹介します。
 
ぜひ参考にしてみて下さい。

通読型の教科書

通読型の教科書では3冊の教科書を紹介します。

レジデントのためのこれだけ心電図

この教科書は以下の方におすすめです。
 

おすすめ対象者

●心電図が嫌いな医学生
●国家試験には通ったけど心電図に全く自信がない研修医

 
です。
 
内容は心電図の初学者のための教科書です。
 
医学生にもおすすめできるくらいにわかりやすく書いてあります。
 
初学者の中でも
 

研修医
研修医
国試には出たけど心室頻拍って何?
医学生
医学生
心房細動ってどういう不整脈?

 
というレベルの読者も理解できるくらいわかりやすく書いてあります。
 
詳しくはこちらのレビュー記事を参照してください。
>>>レジデントのためのこれだけ心電図 レビュー

3秒で心電図を読む本

この教科書は以下の方におすすめです。
 

おすすめ対象者

●救急である程度心電図を読んだ経験はあるが自信はない研修医
●心電図の判読の仕事を始める前の循環器内科医

 
内容は心電図の判読のための教科書です。
 
この教科書の特徴は
 
心電図の12個の誘導をどの順番で判読するかを簡潔に書いてある
 
ことです。
 
心電図の限界や利点などについても書いてあり実際の現場で大変ためになります。
 
詳しくはこちらのレビュー記事を参照してください。
>>>3秒で心電図を読む本 レビュー
 

余談ですが・・・

「レジデントのためのこれだけ心電図」
「3秒で心電図を読む本」
 
どちらも大変わかりやすい本です。
 
そういう意味では対象者は初学者で大きく変わりませんが、微妙な差異があります。
 
「レジデントのためのこれだけ心電図」本当に心電図が全くわからない人向けの本です。
 
国家試験の勉強にも大変役立ちますのでどちらかといえば医学生向けかもしれません。
 
「3秒で心電図を読む本」臨床で心電図を見たことはあるが、自分の判断に自信が持てない人向けの本です。
 
「異常な不整脈は見ればわかるけど、ちょっとした心電図異常が不安・・・」
 
という方向けなので、どちらかといえば研修医向けだと思います。
 
自分の心電図のレベルと相談して選んでいただければ良いと思います。
 
両方買うのももちろんおすすめです。

ECGブック

この教科書は以下の方におすすめです。
 

おすすめ対象者

心電図をある程度読んだ経験のある若手循環器内科医や後期研修医

 
内容は心電図をある程度読んだ経験のある医師向けの教科書です。
 
今までなんとなくあいまいにしてきた心電図所見に関して
 

循環器医師
循環器医師
ああ、そうだったんだ

 
と理解することができると思います。
 
全く心電図を読めない医師が最初に手に取るには若干敷居が高いと思うので、ある程度読んだことのある医師が心電図の復習のために通読するのがよいと思います。

辞書型の教科書

辞書型の教科書3冊読んだのでご紹介します。
 
こちらに関してはランキング形式で紹介しようと思います。
 
どれもいい教科書ですが、今回は辞書という目的で使用する際のランキングを紹介します。

第1位

 
冒頭で書いた「私が通読を挫折した教科書」がこれです。
 
今回も頑張って読もうと思いましたが、通読できませんでした。
 
これは完全に辞書として扱うべき教科書だと思うので、通読できないのはしょうがないです。
 
辞書として使う分には素晴らしい教科書です。
 
定義や波形も詳しく書いており、わからない心電図を調べるのに向いています。
 
詳しくはこちらのレビュー記事を参照してください。
>>>心電図の読み方 パーフェクトマニュアル レビュー

第2位

これも辞書として使ったほうがいい教科書だと思います。
 
通読も可能ですが結構細かいところまで踏み込まれており、循環器内科医以外の通読は挫折する可能性が高いです。
 
もちろん辞書として使う分には何科の医師でも問題ありません。
 
辞書としての使用を考えると、心電図波形の画像がよりみやすいのは「心電図の読み方パーフェクトマニュアル」なので僅差で2位としました。
 
これらの教科書はどちらか1冊持っていれば十分です。

第3位

Q&A形式で色々な質問に答えていく教科書です。
 
Q&A形式は全部で125の質問があるので自分の調べたい事柄もたいてい書いてあります。
 
しかし、どうしても125の質問の中に入らない内容でわからないこともあると思うので、辞書と使う分には上記2つに比べるとやや物足りない印象です。
 
これは辞書の教科書として買うならば、最初に買うものというより2冊目以降に買うのが望ましいと思います。

まとめ

以上心電図の教科書選びのコツ実際におすすめする教科書をそれぞれまとめました。
 
自分にあった教科書を選んで国試の勉強や臨床の現場に生かしていきましょう!