こんにちは、たくゆきじ(@takuyukiji)です。
私は2018年4月に慢性期病院に転勤となりました。
勤務期間は6ヶ月でしたが、急性期病院でしか働いたことがなかった私にとって貴重な経験だったと今でも思います。
というのも実際にその環境で働かなければわからないことがたくさんあったからです。
たくゆきじ
そこで今回の記事ではカルテ以外で慢性期病院で実際に働いて初めて気付いたことを紹介してみました。
ではご覧ください。
慢性期病院で実際に働いてみて初めて気付いたこと
実際に働いてみて印象的だったことは3つあります。
できる検査や治療が限られる
リハビリをしても家に帰れない方がいる
一人あたりの入院日数が長くなかなかベッドがあかない
できる検査や治療が限られる
まず実感したのは急性期病院で当然のようにできた検査や治療でも慢性期病院ではできないことがある、ということです。
例えば夜間の救急体制です。
慢性期病院では夜に技師さんが常駐しているわけではなく、採血やX線をすぐにできるわけではありません。
自宅から呼び出すためタイムラグがあります。
またできる検査項目も限られており急性期病院のように全ての検査を不自由なくできるわけではありません。
また設備としてもICUが全ての病院にあるわけではなく、重症な患者さんを受け入れるのも現実的に厳しいことを知りました。
そのため救急隊から要請があってもすぐに検査が必要な患者さんの場合は断らざるを得ないということもわかりました。
これは実際に行かなければ肌で感じられない経験でした。
リハビリをしても家に帰れない方がいる
急性期病院で働いていてリハビリのために転院していただく際に
と疑問に思ったことがあります。
実際に慢性期病院で働いてみるとリハビリをして家に帰れる方ももちろんいらっしゃいますが、なかなか帰ることができない方も一定数いらっしゃいます。
特に私は内科で高齢の患者さんが多いのでその傾向は強いかもしれません。
リハビリが進んでようやく退院が見えてきても誤嚥性肺炎になったり心不全が増悪したりして退院できなくなることはよくあります。
リハビリしてもどうしても帰れない患者さんが一定数いることも肌で感じました。
一人あたりの入院日数が長くなかなかベッドがあかない
これは先程紹介した「リハビリをしても家に帰れない方がいる」という内容とも関連しますが、慢性期病院では患者さん一人あたりの入院日数は長くなります。
私は急性期病院で働いていたときに
と思ったことがあります。
しかし実際に慢性期病院に来てみたらどうしようもないことに気付きました。
受け入れたくても受け入れるベッドが無いのです。
ようやく退院したと思ったら外来から予定外の入院が入って、また満床になって転院できないということも多々あります。
と思いました。
まとめ
以上慢性期病院に異動になって初めて気付いたことを紹介してみました。
お互いの環境を知らなければその立場の気持ちを理解できません。
私はこの経験の後に慢性期病院からの電話対応など少し変わった気がします。
相手の気持ちをわかるようになるためにも、急性期、慢性期の両方で働くのはいい経験になると思いました。