コラム

私が実際に医療現場で行っているスマホの使い方を紹介します。

外来 スマホ

こんにちは、たくゆきじです。
 
今回は
 
医療現場における私のスマホの使用方法
 
に関して紹介します。
 
近年はスマートフォンの普及が著しく、医療現場においても大きな影響が出てきております。
 
最近は医学関係のアプリも数多く出てきており、医学の勉強の際に大変役立つようになってきています。
 
このように様々な可能性を秘めているスマートフォンですが、私の場合は勉強や調べ物のためだけではなく、実際の臨床現場でも使用しています。
 
具体的には
 
「外来」「患者さんへの病状説明」
 
の時に実際に患者さんの前で使用します。
 
そのため、今回は
 
患者さんの前でスマホを使用するときの注意点と具体的な使用方法
 
について私が実践している内容を記事にします。
 
ぜひご覧ください。

患者さんの前でスマホを使用するときの大前提

まず私が考えている大前提をお伝えします。
 
それは
 
なんのことわりもなく診察中に医師がスマホを使用することは、患者さんにとって非常識にうつる可能性が極めて高い
 
ということです。
 
「スマホは便利だし、目の前で使用することは失礼に当たらない」
 
と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、そうとらえる方は少数派であると私は思います。
 
特に私の専門の循環器内科年配の患者さんが多く、非常識と感じる方がほとんどでしょう。
 
そのためスマホを使用する時は無言で取り出すようなことはせず
 

たくゆきじ
たくゆきじ
病気の理解のためにスマホを使って説明を追加しようと思いますがよろしいですか?

 
必ず一声かけるようにしています。
 
ひと声かけて患者さんから了承を得て初めてスマホを取り出します。
 
ちなみにこのように声をかけたときにスマホの使用を拒否されたことは一度もありません。
 
万が一拒否された場合には、スマホは使用しないほうが無難だと思います。

実際の使用例について

私が患者さんの前でスマホを使用する場面は主に2パターンあります。
 

スマホを使用する場面

●健康診断でLDLコレステロール高値が指摘された場合
 
●エコーと心臓カテーテル検査の正常な動画

この2パターンです。
 
それぞれについて具体的に解説します。

健康診断でLDLコレステロール高値が指摘された場合

脂質異常症の治療において
 
動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2017年版
 
というガイドラインがあり、私はこれに準じて脂質異常症の治療を行っています。
 
このガイドラインに脂質異常症の目標値(具体的にはLDLコレステロールの目標値)が記載されているのですが、その目標値は患者さんごとに異なります。
 
血圧喫煙歴年齢によって目標値が変わり、そのスコアを計算しなければなりません。
 
それを外来で計算するのは大変なのですが、最近日本動脈硬化学会から計算アプリが出ました。
 
実際のアプリの画面(スクショ)はこちらになります。
 

 
脂質異常症 ガイドライン
 
脂質異常症 ガイドライン
 

 
こんな形でアプリでの入力を進めていくと、最終的に脂質管理目標値という画面が出てきます。
 
脂質異常症 ガイドライン
 
この数字に準じて治療を行います。
(もちろん例外はあるので絶対ではありません。あくまで一つの指標です。)
 
この計算は基本的に健康診断の結果を確認すればだいたい計算できるため、健康診断の用紙と問診を元にアプリを進めます。
 
患者さんと一緒にやると、珍しいからか食い入るようにアプリを見てくれる印象があります。
 
最終的に出た脂質管理目標値を患者さんにお見せすると、アプリを使う前よりガイドラインに準じている姿勢を見せることができるので説得力が増す印象があります。
 
私は結構効果的だと考えています。
 
このアプリをダウンロードしたい医療関係者はこちらからどうぞ。無料です。
>>>日本動脈硬化学会 冠動脈疾患発症予測・脂質管理目標値設定アプリのご案内
 

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エコーとカテーテルの正常な動画

もう一つの場面は
 
患者さんの心エコー動画心臓カテーテル検査の動画をお見せするとき
 
に使用します。
 
対象となる患者さんは主に以下の方です。
 

対象となる患者さん

狭心症の方
心筋梗塞の方
何らかの原因で心臓の動きが悪くなっている方

 
これらの患者さんに異常な画像動画をお見せしても、どうしてもピンときません。
 
その原因は
 
正常な画像や動画がわからないから
 
です。
 
そのため患者さんに検査結果が異常であることを理解していただくためには正常な画像や動画を並べ、比べていただく必要があります。
 
その時に助けとなるのがYoutubeです。
 
Youtubeには正常な画像や動画がたくさんありますので、それと比較することで
 

患者さん
患者さん
私の心臓ってこんなに悪かったんだ・・・
患者さん
患者さん
俺の血管ボロボロじゃん・・・

と現実を受け止めていただくことができます。
 
そうすることで危機感を感じていただき真摯に治療に向き合っていただける方が増えると考えています。
 
そのため私は正常な画像や動画を比較対象としてお見せする時にもスマホを使用します。

まとめ

今回の記事では私が患者さんの前でスマホを使用するときの注意点と、実際に使用する場面について紹介しました。
 
他にも色々な使い方があると思いますので、信頼関係を損なわない程度にうまく活用し日常診療の質を向上させていきたいと思います。