こんにちは、たくゆきじ(@takuyukiji)です。
この記事ではペースメーカーの勉強に役立つおすすめの教科書を紹介します!
今回紹介する教科書は個人授業 心臓ペースメーカーです!
ではご覧ください。
「個人授業 心臓ペースメーカー」について
【本のタイプ】
通読型の教科書
【ページ数】
250ページ
【通読にかかる時間】
4時間前後
私は一度読んだことがあるので2時間で復習しました。
【おすすめ対象者】
●ペースメーカーが全くわからない初学者
●将来循環器内科も選択肢に入れている若手医師(3-5年目医師)
「個人授業・心臓ペースメーカー」の書評
「個人授業 心臓ペースメーカー」は大きく前半と後半に分けられています。
前半ではペースメーカーの適応となる不整脈(房室ブロック・洞不全症候群)の解説となっています。
後半ではペースメーカー手術の手技とペースメーカーの設定の解説となっています。
それぞれについて紹介します。
ペースメーカーの適応となる不整脈の解説
医学生のときは国家試験に向けてペースメーカーの適応疾患に関して勉強しますよね。
ただ学生のときは洞不全症候群の方にペースメーカーを植え込む時があることは勉強しますが、洞不全症候群の方の具体的なペースメーカー適応までは勉強しません。
ただ実際に臨床の現場に出ると、ペースメーカー植え込みの適応判断をしなければなりません。
この本では実際のガイドラインも示しながらどのような方にペースメーカーを植え込むのかわかりやすく解説してあります。
前半を読むことでペースメーカーの適応判断の勉強になります。
ペースメーカー手術の手技とペースメーカーの設定
ペースメーカーの手術手技が写真付きで掲載されています。
一度も手術を見たことのない人はこの教科書で予習できると思います。
手技の解説の後に実際のペースメーカーの設定を勉強します。
という方でもとっつきやすいようにわかりやすく解説されています。
この項目を読んで得られる知識は以下の内容となります。
VVI,DDD,AAIといったペースメーカーの具体的な設定
sense,閾値,AV delayといったペースメーカーのパラメーター
ペーシング不全,undersense,oversenseといったペースメーカーの不具合の知識
レートレスポンスの意味
どれもペースメーカーの理解には必要な項目ばかりです。
この知識があれば実臨床で困ることはほぼないので、ペースメーカーの勉強をしたい方は本書でぜひ勉強しましょう。
「個人授業 心臓ペースメーカー」のおすすめの使い方
個人授業 心臓ペースメーカーは辞書のようにわからないところを調べるような教科書ではなく、通読すべき教科書です。
復習のため読む場合は2時間程度で読み終わりますが、初めて読む場合はだいたい4時間程度くらいはかかりますかね。
ただペースメーカーの基礎知識を4時間で手に入れられると思えば頑張れると思いますので、なんとか時間を作って通読しましょう。
本書を一通り通読したら最低限の基礎は身につくと思いますので、あと実臨床でわからないときにその都度調べるのがおすすめです。
なお本書を執筆された杉山先生は、ペースメーカーの書籍の他にホルター心電図や心電図の教科書も執筆されています。
わかりやすいと思ったら併せて購入するのも良いと思いますよ。
まとめ
「個人授業 心臓ペースメーカー」を紹介しました。
という先生はぜひ一度手にとって見て下さい。
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