こんにちは、たくゆきじ(@takuyukiji)です。
今回の記事では
をまとめてみました。
英語に苦手意識を持っている方は実はとても多いですよね。
周りの先生を見渡してみても、胸を張って得意と言える先生はほぼいません。
実はかくいう私も英語を大の苦手としています。
どのくらい私が英語を苦手としているかというと平均点が580点のTOEICで460点しかとれないくらい苦手です。
【2019/11/24に受験したTOEICの結果報告】
Listening:245
Reading:215
Total:460(※TOEICの平均点はだいたい580点らしいです)
自分で想像していた3倍くらい私の英語力はゴミでした
現実を教えてくれて本当にありがとう、TOEIC
ということで英語の勉強を始めたいと思います pic.twitter.com/pIkTMMpSCV
— 内科医たくゆきじ (@takuyukiji) December 11, 2019
たくゆきじ
中でも英語論文に対する私の拒否反応はすさまじく、私が初めて論文を読んだ時は読みはじめて数分で机の上で失神してしまいました。
このくらい英語が苦手な私ですが国際学会でポスター発表をする機会をいただき、準備する過程で英語論文をいくつか読まねばならず割と頑張って勉強しました。
なんとか学会を乗り切ることができて以前より英語論文に対する苦手意識はなくなりました。
そこで今回の記事では自分の経験をもとに英語論文に苦手意識を持っている方に必要な勉強法を紹介します。
英語論文を読むために必要な勉強は3つ
国際学会の発表が決まった時点ではどうやって勉強すればいいかわからず、最初はかなりあたふたしてしまいました。
先日メールが来てAHA 2018で演題を発表することになりました
アイコンでは経験豊富のように見えますが、実は海外学会は初めてでアタフタしています
私は英語論文を読むのが凄く苦手なので、どうせ海外で発表するなら論文への苦手意識も無くせるようにブログで何か企画を始めようかなぁと思っています
— 内科医たくゆきじ (@takuyukiji) August 8, 2018
とりあえず関係のありそうな論文を読もうと思ってPubmedで頑張って探してみたのですが、まったく読めずすぐに挫折してしまいました。
これは大変まずいと思ったものの、焦っても仕方がないので
と少し立ち止まって考えてみました。
その結果私が英語論文に苦手意識を持っている理由は3つあるようでした。
①統計の知識が不足している
②論文の背景の基礎知識が不足している
③暗記している英単語が絶対的に不足している
そこでこの3つについての対策を立てれば英語論文を読めるのではないかと考えました。
それぞれ少し深堀りしてみます。
統計の勉強をする
お恥ずかしい話ですがこの国際学会で発表するまで統計の本を読んだことがありませんでした。
この時点での私の統計のレベルは
というくらいのレベルでした。
抄読会でカプランマイヤーという言葉を出てくると
と知ったかぶりで頷きはするものの、意味はわかっていませんでしたしね。
この機会に冷静に振り返ってみると
という当たり前の事実に気付きました。
そのため国際学会までの準備期間でまず医療統計の本を読んでみたところ、論文の読解力が明らかに上がったのを実感しました。
また統計の勉強をすると統計特有の用語をいちいち訳す必要がなくなるのも大きいです。
例えばITT解析(Intention To Treat解析)という用語を知らなかった頃の私は、これをgoogle翻訳にぶちこんでさらにわけがわからなくなったりしていました。
医療統計の基礎知識を身につけるとこういうムダがなくなりますので、英語論文を読めるようになるためには統計の勉強をするのがおすすめです。
ちなみに私が最初に読んだ統計の本はいまさら誰にも聞けない 医学統計の基礎のキソという本です。
統計の初心者の私でもスラスラ読めるくらいわかりやすかったので、最初の一冊にはもってこいのおすすめの書籍です。
「いまさら誰にも聞けない 医学統計の基礎のキソ」のレビューはこちら
本ブログではおすすめの医療統計の本を紹介している記事もありますのであわせてご覧ください。
読もうとしている論文の基礎知識を日本語で勉強する
読もうとしている論文の背景となる基礎知識が不足しているというのも大きな理由だと思いました。
そもそも論文は今までわからなかったことを研究した結果、新しい知見が得られたからこそ執筆されるわけです。
そのためどのようなことがわかっていてどのようなことがまだわかっていないのかという背景となる基礎知識がなければ、その論文を理解することはできません。
例えば心筋梗塞の心電図に関する論文を読む場合
心筋梗塞はそもそもどういう病気なのか
心筋梗塞の心電図の特徴はなんなのか
という知識が必要になります。
そういう基礎知識がない状態で論文を読むのはどう考えても無理ですよね。
そのため英語うんぬんの前に、読もうとしている論文の基礎知識が不足していると感じたら
ということが現実的な対策になると思います。
少しめんどくさいかもしれませんが、急がば回れの精神でこっちのほうが近道になると思います。
英単語の語彙力を増やす
もともと私は高校のときから英語があまり得意ではありませんでした。
高校の頃に英単語の暗記から逃げてしまったせいで、周りの医師に比べて私の語彙数はかなり少ないと感じています。
論文を読む上でもやはり最低限の語彙力は重要です。
他の先生方が調べなくてもわかるような単語も私の場合辞書で調べなければわからないので、こちらはどうしても遅れをとってしまいます。
対策としては英単語の勉強を始めるしかありませんが、今回の国際学会まで間に合う気がしなかったためこちらには手をつけませんでした。
とりあえずDUO3.0を買いました。
早速英単語帳を買いました#DUO pic.twitter.com/Bs9j3uomux
— 内科医たくゆきじ (@takuyukiji) December 11, 2019
自動翻訳ツールを使うのも一つの方法
という方は「DeepL」という自動翻訳ツールを使うのも一つの方法です。
根性論だけでは次第に疲れてきてしまって、数を読むことが難しくなりますからね。
自動翻訳ツールはいくつかありますが、私が知りうる中で論文を最も流暢に訳してくれるのがDeepLです。
【公式サイト】https://www.deepl.com/
個人的にはGoogle翻訳より自然な形で日本語に翻訳してくれる印象があるとても有用なツールですよ。
本ブログでは「DeepL」の便利な使い方をまとめた記事もありますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
英語論文を読むのが苦手な医師に必要な勉強|まとめ
今回の記事では英語論文に苦手意識を持つ理由を考えてみました。
英語論文に苦手意識を持ってしまう理由は大きく3つです。
①統計の知識が不足している
②論文の背景の基礎知識が不足している
③暗記している英単語が絶対的に不足している
それぞれの対策は以下のとおりです。
①医療統計の勉強をする
②論文の分野の基礎知識を日本語で勉強してから英語論文を読み始める
③英単語を勉強する
ちなみに英語論文を管理する際は文献管理ソフト「Mendeley」というソフトがおすすめです。
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