こんにちは、たくゆきじ(@takuyukiji)です。
この記事では抗菌薬の勉強に役立つ本を紹介します!
今回紹介する本は感染症診療の手引きです!
ではご覧ください。
「感染症診療の手引き」について
【本のタイプ】
通読というよりわからないときに調べる本
【ページ数】
105ページ
【通読にかかる時間】
2時間程度
【おすすめの使い方】
白衣のポケットに入れておいて、その都度調べる使い方
「感染症診療の手引き」の書評
この感染症診療の手引きは大曲 貴夫先生がもともとホームベージで公開していた内容を書籍化したものです。
ホームページは2006年で更新が止まっていますがこの本は定期的に改訂されており、現在は改訂第3版(2017年4月に第一刷販売開始)となっています。
感染症診療の手引きの良かったポイントは以下の3点です。
①臓器別に記載してあり、実臨床に即している。
②腎機能に応じた容量が記載してある。
③コンパクトなサイズで持ち運びやすく値段も安い。
では具体的に紹介していきます。
①臓器別に記載してあり、実臨床に即している
以前こちらの記事で紹介した絶対わかる抗菌薬 はじめの一歩は臓器ごとではなく各種抗菌薬の解説が詳しく書いてありました。
かたやこちらの本は臓器別の感染症の解説がメインです。
具体的には以下の感染症に対してどの抗菌薬を使えばいいかに関して解説されています。
②下気道感染症
③尿路感染症
④中枢神経感染症
⑤血流・血管内感染症
⑥腹腔内感染症
⑦下痢症
⑧軟部組織と骨・関節の感染症
⑨感染症症候群
日常臨床で遭遇する感染症の大半は網羅されており、さらに感染症ごとに使用する薬剤も量や治療期間に関して大変具体的に解説されております。
どのくらい具体的に解説されているかは下のホームページをご参照下さい。
【外部リンク】「感染症診療の手引き」正しい感染症診療と抗菌薬適正使用を目指して
ちなみに同じように臓器別の解説がわかりやすい本は感染症プラチナマニュアルですよ。
②腎機能に応じた容量が記載してある
抗菌薬は腎機能に応じて容量を調整するものが多いです。
この本には腎機能(クレアチニン・クリアランス)に応じてどのくらい減量するのかが具体的に記載してあります。
わかりやすくて大変便利ですよ。
こういうよく確認するものは普段から持ち歩くのがおすすめです。
病棟に持ち歩くコンパクトなサイズのノートを作って、いつでも確認できるようにしておくとよいでしょう。
③コンパクトなサイズで持ち運びやすく値段も安い。
上の写真は私のiphone7と感染症診療の手引きを並べたものです。
だいたいiphone7を少し大きくしたくらいの大きさでさらに105ページと薄いので持ち運びやすいんですね。
具体的な大きさは16cm✕9cmです。
大抵の白衣やスクラブのポケットには入るサイズ感だと思います。
また値段も1080円と医学書の中では大変安いのも見逃せないポイントですね。
「感染症診療の手引き」のおすすめの使い方
感染症診療の手引きは通読する使い方というより、わからないときにその場で調べる本としての使い方が適しています。
前述の通り白衣やスクラブのポケットに入れて持ち運び、わからないことがあったらその都度調べるのが良い使い方だと思います。
「感染症診療の手引き」|まとめ
以上「感染症診療の手引き」を紹介しました。
日常診療で困ったときのためにポケットに忍ばせておきましょう。
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