こんにちは、たくゆきじ(@takuyukiji)です。
今回の記事では
資産形成やマネーリテラシーについて学べるおすすめの本
を紹介します。
たくゆきじ
ではご覧ください。
資産形成やマネーリテラシーについて学べるおすすめの本
今回紹介する本は以下の5冊です。
ではそれぞれご覧ください。
私の財産告白
これは1950年に本多静六先生が出版された本です。
本多先生は財産がない一切ない状態から億万長者となられた方で、本書では勤倹貯蓄の重要性が論じられています。
具体的には
が重要であることが何度も何度も論じられています。
言われてみれば当たり前のことなのですが知らず知らずのうちに生活レベルが上がってしまい、家計簿を見直してみると支出がかさんでいることはよくありますよね。
本書を読んで支出をコントロールすることの重要性に改めて気付きました。
また本書内で蓄財の具体的な方法論として「四分の一天引き貯金法」が提唱されています。
というシンプルな方法です。
この天引きした四分の一の給料は何があっても使わないことを心に決めて生活していきましょう。
この「四分の一天引き貯金法」は今でも王道として通用する方法だと思い、私も実践しています。
医師であればバイト先の給料の一部を天引き用の口座に振り込むというのが有効です。
本書には他にも大変印象的に残る一文がありました。
仕事に、全身全力を打ち込んでかかり、日々のつとめが面白くてたまらぬというところまでくれば、それが立派な職業の道楽化である。
・・・私の財産告白より引用
自分の職業が楽しいと思えることこそが人生の最大の幸福である、と本書で説いています。
この一文を読んで
と思いました。
私自身としては医師の仕事をやりがいがあって面白いと感じており、学生だった頃よりも日々が充実しています。
その意味では職業の道楽化を一部達成していますが、忙しくて辛いときもあるのはまた事実です。
しかし資産形成に成功し医師としての給料がなくても生活できる状況に到達できれば
という精神的な余裕が生まれ、職業の道楽化にますます近づくことができると感じています。
このように資産形成論以外にも人生訓も書かれてありとてもおもしろいのでぜひ一度読んでみてください。
となりの億万長者
実は億万長者は
と周りに思わせるような節約した生活をしていることを詳細にまとめた本です。
億万長者というと前澤友作社長のようなぶっ飛んだ方をイメージされるかもしれませんが、本書によるとそうじゃない方のほうが多いとのことです。
また本書でも私の財産告白と同様に天引き貯金の重要性が強調されています。
時代や国が違うにも関わらず同じ内容が勧められており
と実感しました。
またこの本は同じ額の資産でも生活コストによって生活できる時間が違うという言われてみれば当たり前の原則も教えてくれます。
例えば1000万円分の資産があったとします。
生活費が500万円/年の人は2年しか生活できませんが、生活費が200万円/年の人は5年間生活できます。
このように同じ資産額でも生活コストの違いで生活可能な時間が大きく異なるという事実を初めて意識しました。
生活コストを上げない重要性を教えてくれたのはこの本です。
そのため我が家ではこの気付きを応用して
というルールにしています。
一度快適な居住環境に慣れてしまうともとに戻れないですからね。
生活コストは一定水準に維持するように意識しています。
他にも「子どもに倹約とけじめを教えることの重要性」等も記載があり、とてもためになるのでご一読をおすすめします。
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方
30万部を超えるベストセラーとなり「橘玲」の名を世に知らしめたのが本書です。
ところで本書のタイトルの「黄金の羽根」とはいったいなんのことなのでしょうか?
実はこれは橘玲氏が作り出した造語です。本の中で以下のように定義されています。
本書では「世の中の物事は効率的に動いているわけではなく、法律や慣例、政治的な思惑などで歪みが生じる。」とされています。
またその歪みに気付いて合理的に行動することで利益を受けとることができるとも。
その歪みの一例として紹介されているのが「日本社会の税制の歪み」です。
その気になれば誰でも利用できる歪みがあります。それは「社会制度的な歪み」です。そのための条件はただひとつ、自営業者(または中小企業の経営者)になって「個人」と「法人」のふたつの人格を使い分けることです。
・・・お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方より引用
日本では個人に対する所得税と法人に対する法人税の税制が異なっています。また経費に対する扱いも全く異なります。
そこで自分で法人を設立し所得税と法人税の両方をうまく利用することで合法的に節税することができるというわけです。
私も職場から給料をもらう勤務医(≒サラリーマン)なので法人の税金体系に関しては完全に無知でしたが、この本を読んでみると黄金の羽根というものは転がっているものなのだなぁと思いました。
ちなみに「黄金の羽根」は別に税制だけにとどまりません。意識してみると日常生活でも様々な歪みがあることに気付きます。
例えば医師の世界では当直代が代表的な歪みになるのでしょうか。常勤先よりバイト先で当直をするほうが時給単価が高いというのは一つの歪みとしてわかりやすい例だと思います。
本書を読むと「黄金の羽根」がどこに落ちているのかを見つける目が鍛えられるので、読んだことが無い方は一度読んでみることをおすすめします。
人事屋が書いた経理の本
賃借対照表(B/S)や損益計算書(P/L)という単語を聞いたことありますか?
これは会計や決算を読む上で理解しなければならない用語です。
マネーリテラシーを高めるために勉強しようと思ったことが今まで何度もあったのですが、その都度挫折していました。
自分の知識のない分野の本や教科書を読むと毎回眠くなるんですが、脳がその知識を拒否してるとしかおもえません…(^^;
— 内科医たくゆきじ (@takuyukiji) February 3, 2019
その点本書では賃借対照表(B/S)や損益計算書(P/L)がわかりやすく解説されているとのことだったため読んでみました。
結論から言うととてもわかりやすかったです。
賃借対照表(B/S)ではストック(残高)が示されており、損益計算書(P/L)ではフロー(お金の流れ)が示されているという概念を理解できました
また損益分岐点についても理解が深まりました。
本書では支出を変動費と固定費にわけて考えるべきとされており、その理由についても解説されています。
最初は
という感じでしたが、読んでいくうちに徐々に理解が深まりました。
会計を学ぶ上でのはじめの一冊としてとてもおすすめです。
なお本書を参考にして家計のバランスシートも作ってみました。興味のある方はこちらもぜひご覧ください。
お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!
この本は社会保険(健康保険や年金など)や税金を勉強する時の入門書です。
社会保険や税金関係の知識は効率的に資産形成を行う上では絶対に身につけなければなりません。
資産形成として重要なふるさと納税やidecoも広い意味では税金関係の知識です。
ただ社会保険や税金は分かりづらい用語も多く、勉強しようとしてもすぐにわけがわからなくなり投げ出してしまいがちです。
その点本書は社会保険や税金に関する知識がわかりやすく解説されているとのことだったため読んでみました。
読んでみたところ本当にわかりやすかったです。
基本的に漫画形式で話が進んでいくので、サラッと読むことができます。
扶養には社会保険の扶養と所得税の扶養の2種類あることが本書を読んで初めて理解できました。
また健康保険に関する理解も深まります。
というのも私は2020年の6月に病院を退職して大学院で研究に専念することになったんですね。
常勤先の病院がなくなったため健康保険の手続きが必要になったのですが、任意継続とか医師国保とかわからない用語が色々出てきました。
ただ本書を読むことで健康保険の基礎を身につけることができましたよ。
このように税金や社会保険の基礎知識を身につけるための書籍として本書は最適です。
ぜひ読んでみてくださいね。
資産形成やマネーリテラシーについて学べるおすすめの本|まとめ
本記事では資産形成やマネーリテラシーについて学べるおすすめの本を紹介しました。
他の書評記事はこちらです。
なお医師の私が実際にしている資産形成に関してまとめた記事もありますのでこちらもぜひご覧ください。